【QLD13日】 元・熱帯低気圧コージーの影響でQLD州全域に大量の雨が降り注ぐ中、当局は洪水に取り残された住民の救助に全力であたっている。
コージーは勢力を弱めた後も州の一部地域に深刻な被害をもたらしており、当局は増水する洪水と激しい雨の中で住民の救助活動を続けている。QLD州警察が公開した最新映像では、住民がボートや住宅から逃げ出す様子が映し出されており、当局は住民に対し、冠水した道路を車で走行しないよう強く呼びかけている。
ある映像では、11日にキャノンベール・ビーチ・コーブで、マッカイ水上警察の隊員が荒れた海況の中、浸水し始めた船から65歳の男性を救助する様子が確認できる。映像には、船内に水が入り始める中、男性が警察の船に乗り移る様子が映っている。また、39歳の女性と2人の子どもが、洪水に巻き込まれた車から救助された。
元・熱帯低気圧コージーは依然としてQLD州各地に被害を与えており、記録的な豪雨によって州全体で広範囲かつ深刻な洪水が発生している。
気象庁のアンガス・ハインズ氏によると、コナーズ川、アイザック川、マッケンジー川、ジョージナ川では大規模洪水警報が発令されており、その他の地域でも河川水位が「非常に、非常に高い」状態として、注意喚起が出されている。
洪水により助けを求める住民が相次ぐ中、QLD州消防局、州緊急サービス、ブッシュ・ヘリ・サービスによる命がけの救助活動が次々と報告されている。クレアモントの住宅から家族が救助される様子を捉えた写真は、人々がいかに危険な状況に直面していたかを物語っている。
現在、フィッツロイ川の水位は13.28mで上昇を続けており、ピンク・ラグーンのコナーズ川は14.25mに達しているが、減水の兆しは見られない。13日未明までの降雨では、カプリコーニア地域およびセントラル・ハイランズが最も多くの雨を記録し、特にクレアモントでは観測史上最多となった。同町では24時間で200ミリを超える雨量を記録し、110年間で最も雨の多い一日となった。
13日朝には雨はいったん弱まったものの、低気圧が州上空に停滞しているため、今後さらに雨が降る可能性があると警告されている。年明け以降、洪水に悩まされてきた住民にとっては厳しい状況が続く。
気象庁のディーン・ナラモア予報官は、「残念ながら今週中盤から後半にかけて、再び降雨イベントが見込まれている。州内陸部、中部、東部の広い範囲で雨と嵐が続く一方、州最南部は比較的乾燥した状態が続くだろう」と述べた。
町や住宅、生計手段を破壊する洪水に住民が打ちのめされる中、緊急警報の発令が遅すぎたとの声が上がっている。クレアモントに対する鉄砲水の緊急警報は、12日午後1時38分に発令された。
警報には「クレアモントでは現在、洪水が発生しています。低地に住む住民は状況を注視し、高台への避難準備を行い、安全が確保できる場合は近隣住民にも知らせてください」と記されていた。しかし、被災者からは、警報が「遅すぎた」との指摘が相次ぎ、家族が被害を受けたという人物は、住民に正式な警報が本当に届いていたのか疑問を呈した。「水はあまりにも急激に押し寄せた。警報体制を改善する必要がある。アイザック郡議会はクレアモントの人々を見捨てているのではないか」と、SNSに投稿した。
多くの住民が、警報は2〜3時間遅れて出されたと指摘している。「警報は出たが、タイミングが遅く、政府提供のダッシュボードも役に立たなかった」との声もあった。また、アイザック地域の公式災害ダッシュボードが十分に更新されていなかったとの不満も多く、ある住民は「利用可能なデータを使って、リアルタイムで予測できる新しいダッシュボードを自作した」と述べている。
クレアモントの住宅から家族が救助される写真は、今回の洪水がいかに人命の危機と隣り合わせだったかを改めて示している。
ソース:news.com.au – Koji rages through Queensland, Clermont receives record-breaking rain