【NSW11日】 シドニーの人気遊泳スポットで、囲い網の内側に体長1.2mのサメが確認され、地元自治体が警告看板を設置した。
ノーザンビーチズ市議会は、11日の朝、マンリー・コーブ・スイミング・エンクロージャーで網の内側を泳ぐサメが目撃されたことを受け、「サメ出没」の警告サインを設置せざるを得なかった。この人気の遊泳スポットはマンリーフェリー乗り場のすぐ隣に位置しており、市議会は現在も状況を監視している。
通報を受けて一次産業省が現地を確認し、このサメがドゥスキー・ホエーラー(ツマグロ)であることを確認した。サメは放流される予定で、市議会は囲い網に損傷がないか点検および修理を行っている。
昨年9月、ディーワイのロングリーフビーチでサーファーが死亡する悲劇的な事故が発生したことを受け、NSW州政府は一部地域で予定していたサメ除け網撤去の試験導入を中止した。この試験にはノーザンビーチズ市議会も含まれていたが、致命的なサメ襲撃事件を受けて停止された。ロングリーフに隣接するディーワイビーチには当時サメ除け網が設置されていた一方、ロングリーフでは網ではなくドラムライン(餌付きの釣り針式装置)に依存している。
サメ除け網は1930年代後半からオーストラリアで使用されている。通常、人気の海水浴場から約500m沖合に設置され、長さ約150m、深さ約6mの網で、岸へ向かうサメを遮断する目的で設計されている。
オーストラリアでサメ除け網を使用している州はNSW州とQLD州のみである。NSW州では通常9月から4月まで設置され、クイーンズランド州では86のビーチで通年設置されている。2024~25年シーズンでは、ウミガメの活動増加を避けるため、NSW州は例年より1か月早く網を撤去した。
しかし、サメ除け網の有効性については激しい議論がある。研究によると、網を設置しているビーチと設置していないビーチでサメによる咬傷率に大きな差は見られないとされている。オーストラリア海洋保護協会は、網に絡まった動物が大型のサメを岸近くに引き寄せる可能性があると指摘している。
同協会によれば、2000年から2025年の間に、NSW州のサメ除け網にはイルカ97頭、ウミガメ234匹、エイ2300匹、絶滅危惧種であるグレーナースシャーク188匹、そして対象外のサメ2679匹がかかったという。
また、NSW州絶滅危惧種科学委員会は、網の設置プログラムが死亡事故を減少させているという証拠は不足していると指摘しており、死亡率の低下は網よりもむしろビーチパトロールや救急医療体制の向上によるものだとする研究もある。
ソース:news.com.au – Sharks spotted inside nets at popular spot