【ACT3日】 旅行者の間で薬剤耐性の淋菌感染が憂慮すべき速度で広がっており、オーストラリアの渡航プロセス全体に性の健康に関する助言を組み込むべきだとの声が上がっている。
クイーンズランド大学の新たな研究によれば、かつてない規模の国際旅行の増加が性感染症(STI)の症例増加を引き起こしている。研究者らは、現代では海外旅行をする資金や機会を持つ人が自然に増えていると指摘する。海外渡航回数は1990年の4億回から、2024年には15億回に増加した。過去の研究では、旅行目的によって感染しやすい病気が異なることも明らかになっている。
今回の研究で引用された2024年の調査では、バックパッカーはクラミジアに感染しやすく、友人や家族を訪ねる旅行者は梅毒の感染率が特に高く、男性と性交渉を持つ男性は一般人口よりも淋菌やHIVに感染する割合が高いことが示された。同じ研究グループによる以前の研究では、海外でSTIに感染したオーストラリア人の半数が東南アジアを訪れていたことが分かっている。
研究者らは「東南アジアは薬剤耐性STIのホットスポットであると同時に、人気の性観光地にもなっている」と指摘する。「この地域を訪れるオーストラリア人旅行者は年間370万人(2024年)に上り、適切な予防策を講じない限り、薬剤耐性淋菌を獲得する可能性はさらに高まるだろう」と述べている。
研究者らは、一般的な渡航前の医療アドバイスの中に性の健康に関する指導を組み込む必要があると主張。「渡航前相談では、性的快楽とリスク軽減のバランスを取った形で性の健康が扱われることはほとんどない。従来のリスクや恐怖を強調するアプローチでは、性の快楽というケアの重要な要素を見落としている」としている。
研究で引用された調査では、渡航前に性の健康に関する助言を提供しているオーストラリアの臨床医はわずか22.4%にとどまった。研究者らは、医師の指導方法として「ロールプレイやシミュレーション」の活用も提案している。「旅行者は一般的に、性の健康情報の重要性を認識している。しかし、性の健康について話し合うことは旅行者にとっても医療提供者にとっても依然としてタブーである」と指摘。さらに、性の健康に関する話題を日常化すること、専門家との連携強化、オンライン相談の提供、ロールプレイやシミュレーションの導入などを推奨している。
「性的接触を通じて感染する病気の出現と薬剤耐性STIの増加は、国際旅行の拡大と相まって重大な公衆衛生上の課題となっている。この問題は、渡航前の性の健康相談や検査を受ける機会を逃している現状によって、さらに悪化している」と結論づけている。
ソース:news.com.au – Drug-resistant gonorrhoea spread by Australian travellers prompts health warning
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