生活

NSW地方の町でガソリンが完全枯渇

【NSW13日】   イランでの戦争の影響が世界の燃料供給に波及する中、オーストラリアの地方都市でガソリンが完全になくなる事態が発生した。

バトロウはシドニーの南西約400kmに位置する町だが、地域で唯一のガソリンスタンドが燃料をすべて使い切り、住民は給油できない状況に置かれている。

名前を明かさなかったスタンドのオーナーは、ここ1週間は非常に厳しい状況だったと語った。卸売業者も燃料を確保できない状況で、もし入手できても1リットル2.70豪ドルという高値で販売されているという。この価格で仕入れた場合、周辺の店舗と同じ価格で販売すると1リットルあたり少なくとも50セントの赤字になるという。

オーナーは次のように述べた。「燃料を売ってくれるとしても、非常に高い価格なので、仕入れて販売するのは現実的ではない。そんな価格で買えば、すぐに店の経営が破綻してしまう」

このスタンドは独立系の店舗のため、政府の支援策がどのように適用されるのかも分からないという。

今週初めには、スタンドに「燃料すべて売り切れ(All fuel sold out)」と書かれた紙が掲示されている様子が確認され、その写真がジョー・マクガー議員によってフェイスブックに投稿された。ワガワガ選出の無所属議員であるマクガー氏は、この事態を受けてクリス・ボーエン連邦エネルギー相に緊急支援を求める書簡を送った。

マクガー氏はフェイスブックで次のように投稿した。「今週、バトロウ唯一のガソリンスタンドが燃料価格の高騰によって燃料切れになったことを受け、連邦エネルギー相に緊急の政府介入を求める書簡を送った。パニック買いは控えるよう呼びかけているが、大手企業によって独立系小売店が圧迫され、バトロウのような地域社会がその影響を受けていることを懸念している」

マクガー氏はまた、政府が燃料基準を一時的に緩和し、供給が不足している地域へ燃料を優先的に回す方針を発表したことを歓迎した。

一方で政府は、国民に対してパニック買いをしないよう呼びかけている。ボーエン大臣は13日、一部の人々が燃料を購入し、ジェリー缶に入れてフェイスブック・マーケットプレイスで転売していると指摘した。同氏はまた、現時点でオーストラリアの燃料供給は安定しており、政府は今後起こり得る問題にも対応できる準備ができているとして、パニック買いを控えるよう国民に求めた。

政府は供給管理を柔軟にするため、国内企業に義務づけている最低燃料備蓄量も引き下げる方針だ。これは企業が「地方地域へより多くの燃料を届けられるようにする」ための措置だという。この変更により、企業が備蓄するディーゼル燃料は27億リットルから22億リットルへ、ガソリンは10億リットルから7億リットルへと引き下げられる。

ソース:news.com.au – Regional NSW town completely out of fuel as country feels flow-on effects from Iran war

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら