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ディーゼル不足でゴミ収集に深刻影響か

【ACT25日】   ディーゼル燃料の不足と価格高騰により、オーストラリア各地でゴミ収集に支障が出る可能性が高まっている。業界団体は、燃料供給の優先リストから外されている現状が続けば、「壊滅的」な公衆衛生・環境問題につながりかねないと警告している。

NSW州の廃棄物業界団体であるNSW州廃棄物請負業者・リサイクル協会の責任者ブレット・レミン氏は、連邦エネルギー相に宛てた書簡の中で、ゴミ収集車やリサイクル処理施設は高騰するディーゼル費用の負担により、数日以内に資金が尽きる可能性があると指摘。最終的には地方自治体が不足分を補うため、住民に追加負担を求める事態もあり得るとした。同氏は「トラックや処理設備に燃料を供給できなければ、ゴミもリサイクルも回収できない」と述べ、「私たちはあらゆる産業活動の“最後の工程”を担っている」と強調した。

しかし現在、イランでの戦争の影響によりディーゼル供給が制約される中、廃棄物業界は優先供給対象の“必須サービス”リストに含まれていないという。この状況についてレミン氏は「業界全体にとって壊滅的な影響を及ぼし、重大な衛生・環境問題を引き起こす」と警鐘を鳴らしている。

また、QLD州の業界団体トップであるアリソン・プライス氏は、極端な対応として「ゴミ箱の半分だけを回収する」といった措置が現実になる可能性にも言及。「すでに燃料供給量が半分以下に減らされている事業者もいる」とし、「一般市民も間もなく影響を実感することになるだろう」と述べた。さらに、病院や高齢者施設、スーパーマーケットなど、継続的なゴミ回収が不可欠な施設では、回収が止まってから48時間以内に深刻な衛生問題が発生する恐れがあるとされている。

実際にNSW州のある事業者は、通常2週間で5万リットル供給されるディーゼルが、1万2000リットルに減らされると通知されたという。WA州でも、供給量が半減する見通しだ。こうした状況を受け、連邦政府はディーゼルの安全温度基準を引き下げ、カナダやヨーロッパ、アメリカからの輸入拡大を図る方針を示している。

ソース:news.com.au – Diesel shortage brings ‘catastrophic’ fuel shortfalls for garbage collectors

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