【ACT14日】 物価高騰が続くオーストラリアで、生活費の負担を補うため、SNSを活用した副業に注目が集まっている。中でも、映画やテレビ、広告などのエキストラや出演者募集に応募する動きが広がっている。
従来は、俳優がエージェントを通じてオーディション情報を得るのが一般的だったが、近年はフェイスブックやインスタグラムなどのSNS、キャスティングサイトを通じて直接応募できる機会が増加。業界歴20年の俳優のダイアナ・ギレン=ブリセット氏は「多くのチャンスがオンラインで共有され、参入のハードルが下がった」と指摘する。
SNS上では州ごとに募集グループが乱立し、有償・無償を問わず幅広い案件が掲載。学生作品から舞台、広告まで内容は多岐にわたり、一般市民でも参加しやすい環境が整いつつある。また、キャスティングの傾向も変化している。広告会社クラウド・メディア・グループのジュディ・サハイCEOは「従来の“モデル風”ではなく、より日常的な外見の人材が求められている」と述べ、SNSの普及により多様な人材が起用されるようになったと説明する。
一方で、競争は激化。出演料は数時間で100~500豪ドル、数日で1000豪ドル以上となる案件もあるが、小規模な制作では無報酬も多く、報酬水準の低下も課題となっている。さらに、AI技術の進展も新たな懸念材料だ。近年では、個人の容姿や声をデータとして使用する契約が増えており、短時間の撮影で報酬を得られる一方、将来的な使用範囲に関するリスクも指摘されている。
専門家は、出演希望者に対し契約内容の精査や肖像権への理解を深める必要性を強調。副収入の機会が広がる一方で、慎重な判断が求められている。
ソース:news.com.au – ‘Democratised’: Australians turning to social media casting calls for extra cash