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全家庭で、1日3時間の電気が無料に VIC

【VIC26日】   VIC州で、日中の時間帯に電気が無料で使える制度が導入される見通しとなった。家庭用太陽光発電が州の電力供給を支えていることが背景にある。

VIC州では、新たな制度のもと、すべての家庭に対し正午前後の3時間の電力が無料で提供される。州政府は、この制度を電力会社に義務付ける方針だ。25日に発表されたこの制度は10月に開始予定だが、具体的な時間帯はまだ確定していない。州政府によると、この「3時間無料」を義務化することで、日中に安価または無料の電力を提供する一方でピーク時間帯に料金を引き上げる電力会社の仕組みに対抗する狙いがある。

リリー・ダンブロジオエネルギー相は、家庭の太陽光パネルが州の電力需要の11%を賄っており、その余力によって今回の無料時間帯が実現すると説明した。この制度は連邦政府の「ソーラー・シェアラー・オファー」に類似している。制度のもとでは、電力小売事業者は日中の時間帯に割引料金を提供することが義務付けられる。政府は5月に具体的な料金を公表する予定で、利用者は自身の電力会社を通じて参加(オプトイン)する必要がある。

ジャシンタ・アラン州首相は、「この制度により、家庭の電気代は年間最大300豪ドル節約できる可能性があり、太陽光や蓄電池を備えている場合はさらに節約効果が高まる」と述べた。

一方で、業界団体であるオーストラリア・エネルギー・カウンシルは、電力使用の多くを日中に移せない消費者にはメリットがないと指摘している。同団体の最高経営責任者のルイーザ・キニア氏は、「この制度はオーストラリア・エネルギー規制当局のソーラー・シェアラー・オファーと同様、無料時間帯以外の料金が上昇し、小売業者の供給コストをカバーする仕組みになっている点に注意が必要だ」と述べた。「ピーク時間帯から日中へ電力使用を移せる利用者のみが恩恵を受ける。移行できない場合は、この制度に参加すべきではない」

VIC州内の260万世帯すべてが対象で、電力会社や契約プランに関係なく利用可能。ただし企業は対象外となる。ダンブロジオエネルギー相は、具体的な参加方法については現在調整中だと説明した。「非常に大きな取り組みであり、実施のタイミングではすぐに利用者が恩恵を受けられるよう万全を期している。住宅の状況に関係なく、誰でも利用できるようになる」と25日に述べた。

ソース:news.com.au – Every Victorian house to get three free hours of electricity daily

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