【ACT3日】 オーストラリア政府は、53隻の燃料輸送船が今月到着予定で計37億リットルの燃料を運ぶと発表し、供給不安の緩和を目指している。エネルギー担当大臣クリス・ボーウェンは、アジアや米国、メキシコの製油所から輸送される燃料が安定的に国内に届く見込みであると説明。また、シンガポールとの燃料貿易協定締結を通じ、他国との同様の取り組みを検討中とした。
しかし、業界関係者の懸念は根強い。トラック会社Cold XpressのCEOジョン・ディロサ氏は、過去1か月間に6隻の船が出航延期またはキャンセルとなったことを指摘し、「53隻が到着するとは限らず、運輸事業者にとって最も重要なのは確実性だ」と語る。オーストラリアの月間燃料消費量は約45億リットルであり、今回の輸入だけでは1か月分をまかなえないと業界は警鐘を鳴らす。
一方、ガソリン・ディーゼル税の暫定削減措置により、最大32セント/Lの軽減が6月末まで実施される予定。だが全国で燃料切れのガソリンスタンドも増加しており、NSWではディーゼル欠品182件、全燃料欠品48件と報告されている。ボーウェン大臣は、農業シーズンを考慮し、燃料供給の優先は農家向けとなっていると説明した。
ソース:abc.net.au – Government says billions of litres of fuel are en route to Australia, but industry stakeholders aren’t so optimistic