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ジフテリア感染が60件に拡大 WA

【WA6日】   WA州の保健当局は、ジフテリアの感染拡大を受け、ワクチン接種を急ぐよう住民に呼びかけている。今年に入ってからわずか5か月で60件の感染が確認されており、半世紀以上ほとんど見られなかった重篤な感染症の再拡大に警戒が強まっている。

保健当局によると、感染者の大半はキンバリー地域の先住民コミュニティで確認されており、一部はピルバラおよびゴールドフィールズ地域でも報告された。当局は「感染者の多くは子どもや若年層だが、高齢者にも広がりが見られる」と説明し、「特に地方コミュニティにおいて、全年齢層で高いワクチン接種率を維持する重要性を示している」と述べた。

ジフテリアは命に関わる感染症で、喉の痛みや皮膚感染を引き起こし、飛沫感染や皮膚の傷、包帯やタオルなど汚染された物品を通じて感染する。保健当局によると、呼吸器型ジフテリアは通常、発熱や悪寒、喉の痛みから始まり、症状が進行すると喉に厚い膜が形成され、呼吸や飲み込みが困難になることがある。

一方、皮膚型ジフテリアでは、露出部位に感染した傷や潰瘍ができ、治癒に時間がかかるという。「重症化するケースはまれだが、地域社会におけるジフテリア菌の拡散要因となる」と当局は説明した。

州主席保健官のクレア・ハパッツ医師は、「オーストラリアでは高いワクチン接種率と生活環境の改善により、ジフテリアは非常にまれな病気となっていた」と述べた。同医師は、「WA州では呼吸器型ジフテリアは50年以上確認されておらず、皮膚感染型も極めてまれだった」とした上で、「しかし近年、北部オーストラリアの一部地域で再び感染が確認されており、ノーザンテリトリーでも最近アウトブレイク(感染拡大)が宣言された」と説明した。

また、「今回の感染拡大は、10代や成人における追加接種(ブースター接種)の重要性を示している」と強調した。ジフテリアワクチンは通常、破傷風や百日咳ワクチンと組み合わせて接種される。

ハパッツ医師は、「感染が特定地域に集中しているため、これらの地域に住む人、働く人、訪れる人は年齢を問わずワクチン接種状況を確認してほしい」と呼びかけた。さらに、「過去にワクチン接種を受けていても、最後の接種から5年以上経過している場合は追加接種を受けることができる。特に、先住民や医療従事者は感染リスクが高いため重要だ」とした。

また、「未接種者や接種状況が不明な人は、GP(一般開業医)や医療機関に相談して接種を開始してほしい」とし、「保護者は子どもの定期接種や推奨される追加接種を期限通り受けさせるべきだ」と訴えた。

ソース:news.com.au – WA health authorities issue urgent vaccination plea as life-threatening Diphtheria outbreak climbs to 60

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