【ACT12日】 オーストラリア政府は、海外へ出発するオーストラリア人および観光客に課される出国税(パッセンジャー・ムーブメント・チャージ)を引き上げる方針を明らかにした。2026〜27年度の連邦予算の一環として、この出国税は来年1月1日から10ドル引き上げられ、80豪ドルとなる。
この料金は、空路または海路でオーストラリアを出国するすべての人に適用され、オーストラリア国民か外国人かを問わない。ただし、すでに航空券を購入している場合は、6か月間の移行措置が適用される。
今回の引き上げにより、政府は2025〜26年度からの5年間で約7億5500万豪ドルの歳入増を見込んでいる。一方で、制度変更に対応するため、内務省は来年度に70万豪ドルを支出する予定。
また、ビザ申請料による収入も増加が見込まれており、2026〜27年度には約61億8000万豪ドルの収入が予測されている。前年度は約46億6000万豪ドルだった。
そのほか、政府は新たな緊急警報システム「オース・アラート」に600万豪ドルを拠出。このシステムは10月から運用開始予定で、災害時に地域ごとの警報情報を提供する。太陽光パネルのリサイクルに関する全国的な試験事業にも引き続き資金が投入される。昨年度予算では約2500万豪ドルが割り当てられ、全国最大100か所の回収拠点設置が進められている。さらに、オーストラリア郵便には4050万豪ドルが投入され、配送車両の電動化(トラック、バン、配達用バイクの導入)を加速させる。
また、政府は初めて、成人向け公的歯科サービスに4億3100万豪ドルを恒久的に拠出。年間約1億780万ドルが継続的に投入され、対象となる成人患者に歯科医療が提供される。非営利団体ライフ・エデュケーション・オーストラリアには170万豪ドルが支給され、メンタルヘルスやオンライン安全、健全な人間関係に関する新しい教育プログラムの開発が進められる。
マギー・ビア財団には700万豪ドル以上が提供され、高齢者ケア施設での食事の質向上に充てられる。また、ロイヤル・チルドレンズ病院の募金活動「グッド・フライデー・アピール」には200万豪ドルが支援され、予防医療や地方の小児医療アクセス改善に活用される。さらに、2030年までにHIV感染の撲滅を目指し、3年間で6800万豪ドル以上が投入される予定。メディケア対象外の人々への治療支援も含まれる。
文化施策にも資金が配分され、オーストラリア・デー(1月26日)の全国的なイベントに1000万豪ドルが充てられる。地方自治体や非営利団体には450万ドルが提供され、地域イベントの開催が支援される。また、キャンベラのオーストラリア民主主義博物館には300万豪ドルが拠出され、2027年の旧国会議事堂開設100周年の記念事業が実施される予定だ。
ソース:news.com.au – Exit fee increased for tourists, health spending spree in federal budget