【ACT18日】 オーストラリアのカントリーミュージック界の伝説的存在ジョン・ウィリアムソンが、ポーリン・ハンソン氏の反移民政策を皮肉った公開書簡を発表し、話題となっている。
ARIA殿堂入りを果たし、ゴールデン・ギター賞を27回受賞しているウィリアムソンは17日、自身の公式フェイスブックに署名入りの手紙2通を投稿。ワンネーション党党首であり強硬な反移民姿勢で知られるハンソン氏をユーモラスに批判した。
最初の手紙では、移民によってオーストラリア地方部の食文化が「見違えるほど良くなった」と指摘。「あなたが考えるフィッシュ・アンド・チップスでさえ、ギリシャ人が持ち込んだものだ」と記した。さらに、「シドニーでは、あなたが嫌っているように見える人々が経営したり働いたりしていないレストランはほとんどない」と述べ、「私たちは誰もこの国を所有しているわけではなく、ただ一員である特権を得ているだけだ」と強調した。
2通目の手紙では、アボリジニやトレス海峡諸島民の旗がオーストラリア国旗と並んで掲げられることに対するハンソン氏の反対姿勢に言及。「国を象徴する旗が複数あることにあなたは不満を持っているようだが、私も同じだ。だからこそ、皆を一つにする旗が必要ではないか」と提案した。また現在の国旗について、「人種差別主義者が自らを正当化するためにまとっているような旗では、その役割を果たせていない」とも批判した。
ウィリアムソンはこれまでも、特に自身の楽曲が関わる場面で、オーストラリアの極右運動を批判してきた。2025年10月には、ネオナチとの関係が指摘されている「マーチ・フォー・オーストラリア」集会についても反対の立場を表明。「『True Blue』はすべてのオーストラリア人のための曲であり、分断をあおるために利用されるべきではない」と述べていた。「私は多文化社会を信じている。すべての人が一体となり、その多様性と自由を祝う社会だ」と語っている。
一方、ハンソン氏の排外的な主張は長年にわたり政策の中心にあり、初登院時の演説では「オーストラリアはアジア系移民に圧倒される危険がある」と発言していた。最近では今年2月、テレビインタビューで「良いムスリムはいない」と発言し、批判を浴びた。また2024年には、SNSでメフリーン・ファルキ上院議員に対し「パキスタンに帰れ」と投稿した件で、連邦裁判所が人種差別禁止法違反と認定。現在も上級裁判所で争われている。
ソース:news.com.au – Aussie country music legend John Williamson pens viral letter ridiculing Pauline Hanson’s anti-immigrant policy platform