【NSW30日】 NSW州警察および連邦警察は、著名なオーストラリア人らに送られた100通以上の脅迫文の一部を公開し、容疑者特定に向けて情報提供を呼びかけている。
捜査当局は、「幅広い」著名人や少なくとも1つの宗教機関に対して100通以上の脅迫文を送付した男の特定に迫っており、この人物は特徴的な署名で文書を締めくくっている。
NSW州警察とオーストラリア連邦警察(AFP)の捜査官によると、これらの手紙は2015年から2026年の間に送られたもので、「嫌がらせ」および「脅迫」に該当し、白人至上主義への言及も含まれている。今年2月初旬にラクンバ・モスクへ送られたイスラム教徒への暴力を示唆する手紙も、この捜査の一環となっている。
この手紙には「アーリア人種」への言及や、イスラム教徒および著名な親パレスチナ活動家のジョシュ・リーズ氏への明確な暴力の脅迫が含まれており、30日にAFPおよびNSW警察が公開した複数の資料と強い類似性がある。捜査当局は、手紙の差出人について60代の白人男性とみており、「Scorpio」および「Bullit」という少なくとも2つの偽名を使用していると考えている。また複数の手紙では、.38ウィンチェスター弾の底部をスタンプとして使用している形跡がある。
NSW州警察の報道官によると、この人物は「F、L、T、N、H」の文字を強調して大文字で使用する傾向があり、さらに新聞の切り抜きや見出し、著名人の画像などを同封しているという。「内容の多くは国家的な問題や社会的関心の高い話題に焦点を当てている」と報道官は述べた。
ラクンバ・モスクへの脅迫文には、無作為な大文字表記やカラフルな下線、2つの弾丸スタンプ、「BuLLit」という綴り(Lが2つ大文字)など、この人物特有の特徴が見られる。また、過去に同モスクに送られた脅迫に関するデイリー・テレグラフの記事の切り抜きも同封されていた。
NSW州警察のジョン・ウォルク警視代理は、犯人特定は目前に迫っているとしつつも、捜査の完了には市民の協力が不可欠だと述べた。「公開された手紙の中の記号や名前に見覚えがあり、誰かと結びつけられる場合は、ぜひ情報提供をお願いしたい」と同氏は呼びかけた。
AFPのネイサン・ロバートソン警視も、手紙の内容には「現実的な懸念」があると指摘し、白人至上主義的な強い言及が含まれていると述べた。「我々は刑事行為の疑いについて捜査しているが、同時に、この人物が適切な医療や支援サービスにアクセスできているかについても懸念している」
警察は、標的となった政治家や著名人の具体的な名前は明らかにしていない。手書きの特徴などに心当たりがある人は、捜査当局への情報提供としてクライム・ストッパーズへの連絡が呼びかけられている。
ソース:news.com.au – Police hunt man who sent 100 threatening letters to high profile Aussies