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豪の冬の定番ビタミンC錠剤、風邪予防にはならず

【ACT15日】   冬になるとビタミンCの錠剤やグミを常備する家庭は多いが、その効果については宣伝ほど科学的根拠は強くないとする研究結果がある。オーストラリアの栄養士がこの冬、家庭に対しビタミンCの錠剤やグミを見直すよう呼びかけ、「多くの消費者は製造方法を知れば驚くだろうし、これらは一般的な風邪を予防するものではない」と警鐘を鳴らした。

風邪やインフルエンザが流行する中、オーストラリア伝統医療協会に登録する臨床栄養士アンジェラ・ジョフレ氏は、多くの人がスーパーや薬局で販売されているビタミンCサプリメントは果物から直接作られていると思い込んでいると指摘した。

しかし実際には、多くの一般的なビタミンCサプリメントには、オレンジやベリーなどから抽出された天然のビタミンCではなく、工業的に製造されたアスコルビン酸が使用されている。これは現在のビタミンCの一般的な製造方法とも一致している。

長年使われてきた「ライヒシュタイン法」などの工業的製法では、ブドウ糖(グルコース)を原料とし、発酵と化学反応を組み合わせてアスコルビン酸を製造する。これは多くのサプリメントに使われているビタミンCの形態である。従来の製法では、製造工程でアセトンが補助剤として使用されることもあったが、完成した製品の成分として残るわけではない。ただし、多くの家庭にとって重要なのは製造方法よりも、サプリメントには含まれていない栄養素があることだという。

学術誌『ニュートリエンズ』に掲載されたビタミンC研究者アニトラ・カー氏とマーグリート・フィッサーズ氏の研究では、人工的に作られたビタミンCと食品由来のビタミンCは人体への吸収率に大きな違いはないものの、錠剤だけでは果物と同じ栄養価は得られないことが示された。果物にはビタミンCだけでなく、食物繊維、水分、さまざまな栄養素や植物由来の成分も含まれている。

風邪に対する効果についても、多くの人が考えるほど強い証拠はない。コクラン共同計画が行った大規模レビューでは、ビタミンCを日常的に摂取しても、一般の人が風邪をひく回数は減らないことが示された。

一方で、風邪をひいた場合には、症状がわずかに軽くなり、回復までの期間が少し短くなる可能性は確認された。レビューでは、風邪の期間は成人で平均約8%、子どもで約14%短縮されたとしている。つまり、ビタミンCが役立つ場面はあるものの、冬の感染症に対する万能薬ではないという。

オーストラリア疾病対策センターやNSW州保健局、SA州保健局などの保健当局も、冬の感染症対策として推奨しているのは、手洗い、せきやくしゃみをするときのエチケット、体調不良時は自宅で休むこと、そして呼吸器感染症の拡大を防ぐことといった基本的な対策である。

ジョフレ氏は、子どもにビタミングミを果物の代用品として与えることにも注意を呼びかけた。「グミには砂糖や酸味料が加えられていることがあり、お菓子とほとんど変わらない製品もある。子どもは食べ過ぎやすいため、安全な場所に保管する必要がある」と話した。専門家は以前からこの危険性を指摘しており、とくに鉄分を含むグミタイプのサプリメントを子どもが過剰摂取する事例への懸念が、中毒情報センターなどから報告されている。

ジョフレ氏は、免疫力向上をうたうサプリメントに頼るよりも、十分な睡眠、規則正しい食事、水分補給、適度な運動、屋外で過ごす時間、そしてさまざまな食品をバランスよく食べることが健康維持には重要だと述べた。好き嫌いの多い子どもについては、キウイフルーツ、マンダリン、イチゴ、トマト、ブロッコリー、ジャガイモなど、すでに食べられるビタミンCの豊富な食品を中心に、繰り返し健康的な食品に触れさせることを勧めている。

ジョフレ氏は「すべての感染症を防げるほど免疫力を高める単一の食品やサプリメントは存在しない」と強調した。サプリメントは必要な人にとって役立つ場合もあるが、新鮮な果物や野菜と同等のものではなく、風邪やインフルエンザの季節の万能な解決策でもないと結論づけている。

ソース:news.com.au –

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