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労働組合、シドニー空港の相次ぐニアミス受け懸念表明

【NSW15日】   オーストラリア最大かつ最も利用者の多いシドニー空港で今週、航空機のニアミスが2件発生したことを受け、空港労働組合が安全面への深刻な懸念を表明した。

シドニー空港労働組合のロバート・カー書記長は、組合員から寄せられた安全上の問題を挙げ、今週相次いだ空港でのトラブルに新たな懸念が加わったと述べた。カー氏は、ボランティアで運営されている同組合のメンバーは「シドニー空港は利用客にとって安全ではない」と考えていると語った。

「責任は全面的にシドニー空港と、その委託業者にある。コスト削減をあまりにも強引に進めているため、今回のような航空機のニアミスは今後さらに増えるだろう」と述べた。さらに、「例えば警備会社カーティス・セキュリティは、人員削減によって利益を優先した結果、航空保安身分証(ASIC)の確認すら十分に行っていない」と主張した。

ASIC(Aviation Security Identification Card)は空港の保安区域への立ち入りを許可する身分証で、カー氏は「ASICが公共エリアで落とされても、誰かが拾ってそのまま保安区域へ入ることができてしまう」と危険性を訴えた。また、「カーティス・セキュリティの状況は非常に悪く、自社の従業員でさえ安全作業手順書を見ることができない」と批判した。「航空機のニアミスは氷山の一角にすぎない。唯一の解決策は労働者が団結することだ。シドニー空港も委託業者も、利用客や空港で働く人々の安全を本当に重視しているようには見えない」と述べた。

これに対し、シドニー空港の広報担当者は、「空港は安全と保安上の責任を極めて重大に受け止めている」と反論した。担当者は、「シドニー空港と警備会社は厳格な航空保安規則と監督の下で運営されており、空港全体に堅牢な安全対策と運用手順が整備されている」と説明した。その上で、「組合の主張は事実ではなく、空港で実施されている厳格な保安措置、運用手順、規制当局による監督を反映していない」とコメントした。

一方、航空管制を担うエアサービス・オーストラリアは今週、「シドニー・キングスフォード・スミス空港で航空機が地上移動中に発生した最近の事案について、オーストラリア運輸安全局(ATSB)と共同で調査を進めている」と発表した。同社は「安全が最優先事項であり、航空会社、地上支援会社、規制当局、空港運営会社などすべての関係者と協力しながら、利用客の安全確保に取り組んでいる」としている。同社は現在、管制官不足が続くシドニーで人員体制の強化を進めており、不足を補うため管制官が頻繁なシフト勤務を強いられている。

また、連邦政府も今週、シドニー空港で旅客機同士が地上で衝突寸前となった事故や、先週末に発生した「容認できない」大規模な遅延を受け、エアサービス・オーストラリアと緊急協議を行った。ジェットスターのA320型機と、牽引中だったカタール航空のボーイング777型機が地上で衝突寸前となった事故では、空港職員2人が職務から外された。

キャサリン・キング運輸相は、このニアミスに人員不足が関係していたかどうかもATSBが調査すると述べた。「空港では全国各地でさまざまな事案が発生している。ATSBには独立して調査を進めてもらう必要がある」と語り、「エアサービス・オーストラリアも全面的に調査へ協力する」と説明した。

さらに15日には、シドニー空港で静止していた航空機の前をカンタス航空機が横切ったため離陸を中止した事案が、正式には報告されていなかったことも明らかになった。そのわずか2週間前の7月27日にも、カンタスリンク機とカンタス機が滑走路上でニアミスを起こしており、シドニー空港では地上での安全管理を巡る懸念が相次いでいる。

ソース:news.com.au – Union raises alarm over safety issues plaguing airport

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