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トゥウンバ市民、「下水を飲み水としてリサイクル」に断固反対

[ブリスベン29日]深刻な水不足に悩むToowoomba(トゥウンバ)の住民は、下水の飲み水使用を断固として拒否する構えを見せた。

クィーンズランド州内陸南西部に位置する同市で行われた、下水の飲み水使用に対する住民投票の結果が29日午後8時に発表された。それによれば、602,31人の投票者のうち61.62%が下水使用に反対。Rosemary Morley(ローズマリー・モーリー)さんをリーダーとする下水リサイクル飲用反対の市民グループが行う活動”No Campaign”が大きく影響を与えたと見られている。
モーリーさんは、トゥウンバを豪国内での下水飲用の実験都市にさせてはいけないと主張。一方、同市のDi Thorley(ダイ・ソーレイ)市長は下水を飲み水としてリサイクルすることは最も経済的に環境に負担をかけず水不足を解消できる方法だと説明してきた。
ピーター・ベイティ州首相は、今回の投票結果がどうであれ、今後も別の市で住民投票が行われる見通しだと29日午前中に発表しており、もし反対が過半数をしめる結果となれば州をあげて下水のリサイクルについて理解を促す活動を積極的に行っていくと述べた。

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