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イラン紛争で豪の航空運賃上昇の懸念

【ACT5日】   航空分野の専門家は、今後5か月以内に旅行を予定しているオーストラリア人に対し、旅行計画の見直しが必要になる可能性があると警告している。

航空専門家によると、国際航空路の大規模な混乱を受け、今後5か月以内にヨーロッパ旅行を予定しているオーストラリア人は計画を再考する必要がある可能性があるという。週末にアメリカとイスラエルがイランを攻撃して以降、中東の複数の国で爆撃やロケット攻撃が続いており、主要な商業航空ルートの多くがほぼ完全に閉鎖される事態となっている。

航空コンサルティング会社アブロー・コンサルティングの会長で、かつてカンタス航空の安全・規制部門の責任者を務めたロン・バーチ教授は、この紛争によって世界の航空旅行が不安定な状況に置かれており、その影響は数か月続く可能性があると述べた。バーチ教授は「空域の使用制限は火山噴火など自然現象によって起こることもあるが、今回の状況は航空会社の観点から見るとはるかに複雑で深刻だ。問題は単に空域が制限されているだけでなく、航空ハブそのものが影響を受けている点だ」と語った。

航空ハブとは、世界の主要都市間を結ぶ長距離路線を支える航空交通の拠点で、シンガポールのチャンギ国際空港やアラブ首長国連邦のドバイ空港などが代表例だ。現在、ドバイ、ドーハ、アブダビの3つの主要ハブ空港では、中東情勢の悪化を受けて商業便の一部または全面的な運航停止が発生している。

バーチ教授は「もし空域だけが制限されているのであれば、航空会社はウクライナ戦争の期間中に行ってきたようにルートを変更することができる。しかし航空ハブ自体が影響を受けると問題は深刻になる。オーストラリアからの航空機は通常、ヨーロッパまで直行する能力がないため、中東のハブ空港で乗り継ぐ必要があるからだ」と説明した。また「今回影響を受けている周辺国の中でも、オーストラリアの旅行者は特に影響を受けやすい状況にある。特に過去20年間、オーストラリアはヨーロッパへ向かう主要ルートとして中東を利用してきたからだ」と述べた。

そのため今後は、カンタス航空やヴァージン・オーストラリアが提携航空会社との共同運航を通じ、バンコク、シンガポール、香港、フィリピンなどを経由する代替ルートへシフトしていくとみられている。

さらにバーチ教授は「この軍事作戦が長引けば長引くほど、航空運賃は上昇するだろう。航空燃料の価格も上がり、供給と需要の関係で運航便数も制限される。その結果、少なくとも今後4〜5か月はオーストラリアの旅行者に影響が及ぶだろう」と指摘した。

ソース:news.com.au – Experts warn Iran conflict will have grim outlook on Aussie airfares

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