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オリーブ油の絞りかすに老化防止成分が発見される

シドニー26日-オリーブ油抽出製造過程で通常廃棄されてしまうオリーブかすが、近い将来心臓病の治療薬として再利用されるかもしれない。

Charles Sturt(チャールス・スチュアート)大学とHeart Research Institute(心臓研究機関)の科学者達は、オリーブかすに抗炎症作用が存在することを発見した。またこの絞りかすには、100種類を超える酸化防止剤(老化防止剤)成分が含まれており、この中には動脈硬化やアテローム性動脈硬化症を防ぐ成分も含まれていると信じられている。また、これらの成分による血圧や血糖値の低下作用も確認されている。

化学者Paul Prezler(ポール・プレンズラー)博士は、「今まで、ただの廃棄物だったものが病気の治療に利用できる可能性があるという驚くような素晴らしい発見だ。この発見によって、まったく新しい種類の産業が生まれる可能性があり、新しい製品の開発に成功すれば、オーストラリアのオリーブ産業は新たな収入源を得る事が出来る。」と語った。

オリーブ油は食物に含まれる良性の酸化防止剤として知られており、同様の成分は赤ワインやお茶にも含まれる。しかし現状では、オリーブの実の僅か2%の酸化防止剤成分のみが油の中に抽出され、残り98%は絞りかすに残ってしまう。

 

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