一般

ビクトリア州、歯科治療の順番待ちは5年以上

メルボルン17日ーAustralian Dental Association(ADA :オーストラリア歯科委員会)は17日、ビクトリア州内で10万人以上が公立歯科医院での治療の順番を待っており、待ち時間は5年以上に達していることを明らかにした。

Department of Human Services(DHS:福祉サービス局)が発表した統計によれば、州内にある68の公立歯科医院の約半数で、2006年の後半6ヶ月間に治療順番待ち表に載る患者数が増加したという。最も待ち時間が長いのはMoe(モエ)のGippsland(ギプスランド)市民で、5年半。この他に住民が長い待ち時間を強いられている市は、Sale(セール)の64ヶ月、Ballarat(バララット)の50ヶ月、Orbost(オーボスト)の49ヶ月、Wangaratta(ワンガラッタ)の48ヶ月、Colac(コラック)の41ヶ月となっている。州内の11地域とメルボルン周辺の歯科医院では、待ち時間は3年以上。

ADAビクトリア支局代表のGreg Morris(グレッグ・モリス)氏は、「この統計は、10万人以上の州民が痛みと辛さに耐えている悲惨な事実を物語っている」と、州政府の対応の遅れを非難した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら