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若者のアルコール関連脳損傷、10年間で5倍に

メルボルン9日ーアルコール絡みで脳に損傷を受ける若者の数が、ここ10年間で5倍に増えているという。

Fairfax newspapers(フェアファックス)各紙は、この驚くべき数値は、未成年の飲酒に関する早急な対策を促すものだと報じた。

ビクトリア州で唯一、アルコール関連脳損傷の治療を行っているArbias(アルビアス)では、16~25歳の患者が占める割合が、1999年の4%から2007年には20%に跳ね上がった。後天的脳損傷の治療を行う同機関では、現在年間600人の若者の治療を行っているが、10年前にはその数はわずか120人だったという。

治療を受けた若者達の半数が常習的に飲み会を行っており、その他の原因として、アルコール過剰摂取による自動車事故、落下、暴行などが挙げられる。

メルボルン東部警察のChris Duthie(クリス・ダシー)警部は、市内で酒類販売免許を取得している店は1000件に上り、朝7時まで営業している店もあり、こうした状況が若者達のアルコール摂取を促していると語った。

先週日曜日、Shannon McCormack(シャノン・マコーマック)さん(22歳)は、QBH nightclub(QBHナイトクラブ)の外で殴られて死亡した。マコーマックさんの両親は、メルボルン市内の夜の盛り場を一掃すべきだと訴える。

連邦政府のスポークスマンによれば、安全性を高めるためのアルコールキャンペーンに2500万ドルが費やされているという。

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