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シドニー中心部での大規模デモ、平和的に終わる。関連写真掲載中

 【シドニー8日AAP】APECサミットに合わせて行われたシドニー中心部でのデモで、警察官2名が負傷し、デモ参加者3名が逮捕された。しかし今回のデモは概して、主催者が約束していたとおり平和的に行われたと言える。

デモでは、小競り合いが起きたため警官2名が負傷し、うち一名は頭部を負傷したため病院で手当を受けた。デモ参加者のうち少なくとも3名が逮捕されたが、現在のところ罪状は不明である。デモには推定5000人が参加し、その大多数は暴力的な行為をせず、カーニバルのような平和的ムードでハイドパーク北側へと行進した。

 デモ参加者はシドニー中心部のタウンホールに8日午前9時半に集まり、警察の許可がおりているルートどおりに、パーク通りを行進した。警察官や警察車両が道の北側をふさぎ、参加者らがAPECの規制区域に進入ないようにした。また上空には警察のヘリコプターが飛び交い、建物の屋上にも警察が配置された。警察が用意していた高圧放水銃が使用されることはなかった。

 今回のデモでは、いくつかの問題が抗議の対象とされており、多くの参加者は反ブッシュ米大統領や対イラク戦争、気象変動への政策に抗議するプラカードを掲げていた。

デビッド・キャンベルNSW州警察署長は「デモの主催者は平和的な抗議運動にすることを望んでおり、これを実現することが彼らの課題である」と、デモが行われる前にコメントしていた。

「ストップ・ブッシュ連合」のアレックス・ベインブリッジ氏は、「デモ参加者の振る舞いはすばらしかった。今日のデモは平和的に行われ、暴力ざたになるというのはデマであったことが証明された」と述べたうえで、「暴力や治安問題に焦点があてられることで、本当に問題にされるべき事柄から人々の注意がそらされた」と続けた。

 

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