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女優ニコール・キッドマンさん、家庭内暴力反対を訴える

 【シドニー18日AAP】ハリウッド女優でユニフェム親善大使のニコール・キッドマンさんが、オーストラリア政府に家庭内暴力被害者に対するさらなる支援を求めている。

 雑誌「ニュー・アイディア」が1500名を対象に行った読者アンケートによれば、回答者のうち76%が暴力の被害にあった経験があり、70%が身体的攻撃を受けたことがあり、半数がレイプや痴漢行為をされたことがあると答えた。また回答者の80%は加害者が自分のパートナーだと答え、20%が日常的に虐待を受けたと答えた。

 キッドマンさんは家庭内暴力は人権侵害であると述べたうえで、「性犯罪被害者へのカウンセリング・サービスを増大させる必要があり、警察や裁判所による被害者支援を向上させる必要があります。また家庭内暴力から逃れてきた女性や子供が避難できる短期および長期滞在施設を大幅に増やす必要があります」と述べている。

 キッドマンさんは、人々に家庭内暴力に対して毅然たる態度を取るよう訴えており、「暴力を受けるのは、あなたが悪いからではないということを理解してください。また、あなたへに対する暴力は絶対にあってはならないことなのだと理解してください」と呼びかけている。

 雑誌「ニュー・アイディア」は来週のホワイトリボンデーをサポートしており、キッドマンさんは「白いリボンを身につけることで、女性や子供に暴力を振るわない、暴力を容認・黙認しないという姿勢を示すことになります。状況を変えていくには、私たち全員が話し合って暴力反対の姿勢を取らなければいけません」とコメントしている。

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