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京都議定書がついに発効 オーストラリアが正式な加盟国に

 【キャンベラ11日AAP】オーストラリアの京都議定書への批准が決定し、国連に批准書が寄託されてから90日が経過した3月11日、京都議定書がついに発効し、オーストラリアは正式な加盟国となった。

 

 ラッド首相は、豪政府は気候変動に関する最初の報告書を提出期限よりも1年近く早く国連気候変動枠組条約に提出したと発表した。同報告書には、オーストラリアが温室効果ガスの排出量をどのように削減するかについて詳細が記載されている。

 「京都議定書に批准したことで、オーストラリアは再び世界で重要な位置を占めることになった。主要な国際フォーラムで初めて対等に交渉できる立場になった」とラッド首相。

 先月公表された報告書では、オーストラリアは2008年から2012年にかけて年間排出量を京都議定書の目標値である1990年レベルの108%の5億5900万トンまで削減することが予想されていた。しかし、ラッド首相は「前政権の方針のもとでは、オーストラリアは目標値に550万トン満たない可能性がある」と話した。

 一方、ブレンダン・ネルソン野党党首は、気候変動問題に取り組むために前政権が導入してきたさまざまなプログラムの結果、オーストラリアは目標を達成できるだろうと主張した。

 またネルソン野党党首は、世界で二酸化炭素排出量が最も多い国の一つであるインドに対し、豪政府が低排出の核エネルギーを作るためのウラニウム提供に関する協定を取り消したことを非難した。

 

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