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メルボルンの早朝電車フリー案、NSW州でも導入なるか

  【シドニー12日AAP】VIC州政府は先週、月曜から金曜の午前7時までに目的地に到着するように電車を利用した乗客に対しその利用料を無料にする案を本格化させると発表したが、これを受けてNSW州のジョーン・ワトキンズ交通相は12日、「シドニーでも同様の計画を検討中である」と述べた。

VIC州におけるこの計画は、メルボルンの2路線を対象にして昨年10月より試行された。その結果、朝の通勤ラッシュ緩和につながったものの、乗客が帰宅のために電車を利用するのがほぼ同時刻であるため午後の深刻なラッシュの原因にもなっている。計画は3月31日より正式に開始される。
 
ワトキンス交通相のコメントは、2007年の公共交通機関の切符販売数が前年より4.3%増加したことを発表した後に出されたもので、交通相はこの増加要因について、ガソリン代の上昇や人々の環境に対する意識の向上、電車が時刻表通りに運行するよう改善されたことを挙げた。
 
NSW州野党党首のバリー・オーファレル氏はワトキンス交通相のコメントに対し「政府がバス・電車路線延長に真剣に取り組まない限り、シドニーでは同様の計画も正常に機能しないであろう」と述べた。

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