一般

VIC州、飲酒年齢の引き上げの可能性を示唆

 

 【メルボルン23日AAP】VIC州麻薬・アルコール防止委員会は、若者によるアルコールの乱用に歯止めがかからない場合、法的に飲酒が認められる年齢を21歳に引き上げることを示唆している。

 同委員会の委員長であるジョン・カリー教授は、飲酒年齢の引き上げについて、アルコール乱用を防ぐための「苦肉の策」ではあるが、有力な選択肢の1つだとしている。カリー教授はセント・ビンセント病院の薬物依存・精神衛生局長でもあり、若者のアルコール乱用が改善されない場合には、州政府が法律で飲酒を制限せざるを得なくなるだろうと述べている。「まずは人々に2年間の猶予期間を与えて、アルコールの飲み方を変えるのか、もしくは政府に飲酒制限をしてもらいたいのか、というメッセージを投げかけることになる可能性があります」とカリー教授。

 ディーキン大学のジョン・トゥムブルオ健康心理学教授も、飲酒制限を21歳に引き上げることに賛成しており、「飲酒年齢を引き上げた国や州では、アルコールに関連した負傷者や死者数が15%も減少しています」と語っている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら