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「豪旅行業界は停滞期にある」 業界会議にて

 【ゴールドコースト3日AAP】豪観光交通フォーラム(TTF)のクリストファー・ブラウン理事長は3日、ゴールドコーストで開催された旅行業界の会議の中で、海外からの旅行者数がシドニー・オリンピックが開催された2000年以降伸び悩んでいることを指摘。業界は停滞期にあると語った。

 世界の海外旅行者数は2000年から2007年までの間で4%の上昇率。アジア諸国においては1.9%の上昇であった。対して同時期におけるオーストラリアへの旅行者数は0.3%の上昇にとどまった。

 「旅行業界の現状に関してはいいニュースばかりが伝えられており、そこに従事する我々も業界の景気がいいものと勘違いしてしまっているが、実は厳しい状況にあるということを認識しなければならない」とブラウン理事長。

 同氏はまた、クロコダイル・ダンディーを演じた俳優、ポール・ホーガンを起用して大成功を収めた1980年代のキャンペーン以降、業界は何の対策も講じていないと非難。「同キャンペーンの成功後、我々はただ販売業務を行っていただけで市場戦略を考えることもしなかった」と語り、今後は業界全体が一体となって政府の援助なしで市場を拡大させる努力をするべきだと述べた。

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