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英国の「肥満レポート」 オーストラリアの子供たちにも必要

 【シドニー28日AAP】英国で全児童の保護者に「肥満レポート」を送る制度が物議を呼んでいる中、同制度は肥満問題に取り組むオーストラリアの専門家に支持されている。

 同制度は児童の体重を書面で保護者に送付するというもので、深刻な肥満問題に悩む英国で今後導入される予定。

 メルボルンのディーキン大学の肥満防止専門家、ボイド・スウィンバーン教授は「オーストラリアの肥満問題は危機的状況にある。家庭レベルで本質的な変化が起こらない限り、この状況から抜け出すことはできない」と語った。

 この制度では、子供が5歳、10歳のときに全ての保護者にいわゆる肥満レポートが自動的に送付される。 英国のジ・インディペンデント紙は、レポートには健康的な食事、運動、地域支援サービスなどの情報も記載され、保護者に対し家族のライフスタイルを変えるサポートをすると報じている。

 スウィンバーン教授によると、いくつかの研究で親が子供の体重超過や肥満をほとんど認識していないことが分かっている。「慎重に扱うべき内容なだけに、このような情報を保護者に提供する場合は、不安をあおるのではなく建設的なアドバイスになるように注意すべき」とスウィンバーン教授。

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