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人口急増のVIC州で、移民受入れ制限の論議

 【メルボルン1日AAP】人口が増え続けるVIC州で、ジョン・ブランビーVIC州首相が同州への移民受け入れを抑制することを提案した。これに対して、野党側はブランビー首相が問題を移民に責任転嫁していると批判している。

 VIC州では年間1.6%の割合で人口が増加しており、週あたりに換算すると約1500人増えていることになる。ブランビー首相は同州での人口増加率が全国平均を上回っており、これ以上の速度で人口が増加することに警告を発した。オーストラリアではここ5年間は年間20万人を受け入れており、VIC州では1988~1989年は全体の17.6%を受け入れていたが、今日では27%となっている。

 VIC州野党党首のテッド・ベイリュー氏は「ブランビー首相は、以前はジョン・ハワードやジェフ・ケネットの責任にしていたが、今度は移民たちの責任にしようとしている。基本的サービスの提供や計画における州政府の失策を隠そうとする、ひどいやり方だ」とブランビー首相を非難している。

 これに対して、ブランビー首相はベイリュー氏の発言まったく見当違いだと述べ、「年間人口増加率が1.6%であるため、これ以上の加速を望んでいないということだ。移民の受入れを停止するという意味ではない」とコメントしている。

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