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オーストラリア、新薬を開発 腎臓疾患の予防可能となるか

 【メルボルン18日AAP】フェアファックス系各紙は、メルボルン大学、メルボルンのセント・ビンセント病院、バイオ21研究所の科学者が腎臓疾患を予防、またすでに腎臓疾患に苦しむ患者の透析や移植の必要性を低減させる可能性のある新薬を開発したと報じた。

 この新薬は臓器に不可逆的なダメージを与える線維化を予防することができる。線維化とは腎臓疾患、糖尿病、心臓疾患、肺や肝臓疾患などの病気が悪化する根本的な原因とされる。

 ねずみを使用した初期実験の成功率は100%。患者30人に対する人体実験はまもなく開始される。

 FT-11として知られるこの新薬は、線維化を促進するたんぱく質の生成を阻止するが、手術後に形成される正常な瘢痕化を抑制することはない。

 プロジェクトリーダーのダレン・ケリー準教授は「これは世界初の新薬。薬による効果は計り知れない。実現すれば、子宮頸癌のワクチン(ガーダシル)と同様、あるいはそれ以上の結果をもたらすことは間違いない」と語った。

 同薬は当初、糖尿病によって発症した腎臓疾患に苦しむ患者を治療するために開発されたが、腎臓疾患の初期症状が認められる患者に対してもその進行を防ぐために使用が可能になるとされる。

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