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新病院の産婦人科 職員不足で母子の健康に影響

 【メルボルン8日AAP】VIC州で今年6月から開設されたロイヤル女性病院の産婦人科は、職員と資金の著しい不足のためベビーブームに上手く対処できず、病院内で母子が死亡する、あるいは重傷を負うなどのリスクが高まっている。

 ジ・エイジ紙は、同病院は500万ドルもの債務を抱えており、予算を調整するため全科においてコストの削減は避けられず、また病院の設計に欠陥があったことから外来患者用のエリアを改築する必要があると報じている。

 また、分娩中に赤ちゃんが死亡したことを受け、同病院で発生した死亡ケースに関する調査が行われた。調査の結果、看護師の不足が夜間の手術室のスタッフ不足を招き、そのために手術が遅延し、母子が重傷を負う、あるいは死亡に至るケースが発生するのも「当然」の状況であることがわかった。同病院の研修医は、指導や監督が不十分であることは確実であり、職員は新しい建物や職場での問題が原因で不満を抱き、失望しているようだと話した。

 野党保健スポークスマン、ヘレン・シャーディー氏は、同病院は危機的状況にあるとし、政府は職員と投資の増大を今すぐ行うべきと主張した。

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