一般

バリ島爆弾テロ犯の死刑執行、遺族らにショックと安堵感

 【シドニー9日AAP】2002年にインドネシアのバリ島で発生した爆弾テロ事件の実行犯3名が、9日未明に死刑執行となった。この事件では、202名が死亡しており、この中にはオーストラリア人88名が含まれていた。

 爆弾テロ事件の実行犯ムクラス、アムロジ、イマム・サムドラの3名は、インドネシアの中部ジャワ州ヌサカンバンガン島で現地時間9日午前0時過ぎに処刑されている。死刑執行は1週間以上も延期されていたため、事件の犠牲者の遺族や友人らは苛立ちを募らせていた。

 フォットボールクラブの仲間6人を爆弾テロ事件で失ったというエリック・デハートさんは、死刑が執行されたというニュースを聞き、ショック状態になったという。デハートさんは「私は20秒間ほどショック状態となりました。ようやく終わったのだという安堵感がありました。本で例えるなら、私たちはこの章を締めくくり、次の章へ進むことができます」、「亡くなった仲間たちは2度と戻ってはきません。私たちに残されたのは、彼らとの思い出と、彼らへの想いだけです」とコメントしている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら