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シドニーで環境問題を訴える大行進

 【シドニー15日AAP】15日、数万人がシドニー中心部で行進を行い、連邦政府に対して早急に環境問題に取り組むよう訴えた。

 曇り空の下、シドニー中心部マーティン・プレイスには大勢の参加者が集い、NSW州自然環境保全審議会の主催する行進「ウォーク・アゲンスト・ウォーミング」を支援した。参加者の中には、ホッキョクグマに仮装したり、風車を背中に掲げた参加者などもいた。

 自然環境保全審議会のケイト・フェールマン氏や高校生のサーシャ・ハントさんらが、マーティン・プレイスでスピーチを行った。フェールマン氏は、政府が温暖化ガスの排出規制において、化石燃料業界を基準にするのではなく、環境の安全を基準にして規制するべきだと述べた。「私たちには、より良い世界に変えてゆく能力がある」「今、何も行動も起こさなければ、ひどい事態となる」とフェールマン氏。

 行進の参加者の1人、イアン・スモールマンさんは、11歳の娘シアラちゃんを連れて行進に参加しており、「これは今、世界で最も重要な問題です」とコメントし、人々が気象変動のことよりも金融危機に目を向けているのは残念なことだと語っている。別の参加者、ジョン・モブさん(73)は、「似た考えを持つ人たちと一緒に歩く良い機会です」、「これまで何度も人々は行進してきたが、政府はそれに目を向けませんでした。けれども私は楽観的であり続けます」とコメントしている。

 参加者らはスピーチの終了後、ハイド・パークまで行進して、そこで娯楽を楽しんだ。

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