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新医師資格登録法案 「安全性に疑問」

 【ブリスベン8日AAP】オーストラリア医療協会は、全豪医師登録の法案は医師免許を持たない医師が患者の治療を行うことを可能にするとし、同法案の安全性に対して懸念を示した。州政府と連邦政府は州間で医師資格を認める計画を検討している。

 オーストラリア医療協会のロザンナ・カポリンガ会長は、医師は医師同士で医師免許の保持を監視すべきであり、官僚や行政が監視すべきではないとした。カポリンガ会長はその主張の根拠として、不祥事を起こしたグレーム・リーブズ元医師の後任として、地域医療サービスは医師免許を持たない医師をベガ病院で採用したというケースを挙げた。

 リーブズ被告はNSW州で医療行為を行い、大勢の女性患者に性的暴行を加え、また身体に損傷を負わせたとして起訴されている。「我々はこの法案がパテル医師やリーブズ医師のような医師から患者を保護できる効果的な対策とは思わない」とカポリンガ氏。パテル医師は2003年~2005年にQLD州南部のバンダバーグ・ベース病院で外科医として勤務し、過失致死容疑を含む14の罪で起訴されている。

 リーブズ医師の後任のイラクで医師訓練を受けたサマー・カラム医師は、ベガ病院で勤務したのは5日間だけで、カラム医師の医師資格をめぐってメディアから批判を受けた後に退職した。カラム医師は、ベガ病院で産科医師として勤務するには十分の経験があり、何も問題はなかったと語った。

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