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クリスマス休暇中、家庭内暴力が急増する恐れ

 【メルボルン19日AAP】クリスマス休暇中は、家庭内暴力の発生件数が急増すると予測されている。最新の統計によれば、虐待事件が最も多発するのは、新年の元旦だという。

 VIC州警察によれば、08年の元日に発生した家庭内暴力の報告件数は、およそ170件にのぼったという。これは07-08年度の1日平均87件の約2倍であった。VIC州警察では、昨年のクリスマスから元旦までの期間に、991件もの虐待事件に対応した。サイモン・オーバーランド警視副総監は、経済的苦境やアルコール問題などが要因であるにしても、家庭での暴力は許されないと述べ、「いかなる場合にも、とりわけ女性や子どもに向けられる暴力は許されないということを人々が理解するのが重要」と続けている。VIC州では12月初旬に「セーフティー・ノーティス」が新設され、これにより警察が違反者を家庭から最大で72時間退去させることが可能となっている。

 家庭内暴力のキャンペーンを行っているジェーン・アシュトン氏は、双子の姉(妹)のジュリーさんを家庭内暴力で亡くしており、家庭内暴力の被害者や目撃者が何らかの行動を取るようにと呼びかけている。

 アシュトン氏は「1993年の大晦日に、わたしは双子の姉(妹)が夫に押し倒されているのを目撃しましたが、何の行動も取りませんでした。その10年後に、彼女は夫に殺害されたのです」、「クリスマス休暇の時期は、暴力を振るう男性と暮らす女性や子どもたちにとっては、悪夢となり得ます」、「女性は警察や危機管理サービスに通報することで、統計上の被害者の1人にならずに済むのです」、「私のように、暴力を目撃して気がかりになった場合には、電話をしてアドバイスを受けることが可能なのです」と呼びかけている。

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