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シドニーの画商、詐欺容疑で家宅捜査を受ける

 【シドニー22日AAP】警察は、シドニーの画商であるロナルド・コールス氏が顧客の絵画を販売して得たお金をだまし取った疑いがあるとして、コールス氏の投資ギャラリー及び個人所有の2つの不動産に対し家宅捜索を行い、有名画家の作品を含めた500万ドル以上の価値がある404点の絵画及び複数の銃器を押収した。

 コールズ氏は代行で顧客の絵の保管、展示及び販売を行う画商として国内では有名な人物。同氏のウェブサイトには、トム・ロバーツやシドニー・ノーランといった巨匠の作品を専門に取り扱っていると書かれている。

 ここ数カ月、複数の関係者からコールズ氏に関して、自分たちの絵画を販売して得られたはずのお金を受け取っていないというクレームが上がっていた。そのうちの1人、ジョージ・ルシスさんは、コールズ氏とは20年来の付き合いで、コールズ氏に2枚の絵画の販売委託をしたが1度として支払いを受けたことがないという。ルシスさんはその後、コールズ氏を裁判で訴えたものの少額を1度だけ受け取っただけ。

 警察はコールズ氏を起訴してはおらず、現在捜査中であるとした。コールズ氏は18日、サン・ヘラルド紙に対し、現在「経済的に厳しい時」と述べ、「提訴されている問題がいくつかあるが、私はそれらを一生懸命守ろうとしている。現段階でこれ以上のコメントすることは不適切」と話した。

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