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認知症患者数、大幅増加の見通し 早急に求められる改革

【シドニー4日AAP】    アクセス・エコノミックスは、オーストラリアの認知症患者数は現在の23万4000人から2030年までには2倍の46万5000人に増加することが予想され、今後20年でさらに15万人の介護人が必要になると警告を発した。

介護の需要を満たすためには、介護職員や患者の家族を含む介護に携わる労働人口を現状から76%増やす必要がある。

アルツハイマー・オーストラリアのグレン・リース会長は認知症患者数の大幅な増加が予想される点に関して「これは人口の高齢化の反映であり、早期診断の反映でもある」と語った。

報告書によると介護部門では今後20年で介護職員6万人と9万4000人の家族のサポートが必要になるという。リース氏は介護職員の賃金、労働条件、研修などを改善する改革が求められる一方で、認知症患者を持つ家族への新たな支援方法が提供されるべきだとした。また、多くの認知症患者が適切な介護を受けておらず、2008年度に介護を受けていない患者は37%で、患者の60%以上がコミュニティーで生活していることが報告されている。

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