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オランウータンが逃走!? 動物園、閉鎖へ

【アデレード10日AAP】   アデレード動物園で10日、体重62キロのオランウータン、「カルタ」(27)が電線を短絡させ、自分で作った梯子でフェンスをよじ登り、動物園から逃走を試みた。入園者が多いこの日、動物園は閉鎖を余儀なくされた。

飼育員のピーター・ホワイトヘッドさんは、カルタは自分を囲っている熱線に棒をねじ込み、電線を短絡させ、入園者を隔てるコンクリートとガラスのフェンス付近の植生エリアに入りこんだ。その後、棒、草や植物の根を集めたものを梯子にしてカルタはそのフェンスをよじ登った。

ホワイトヘッドさんは「オランウータンは非常に賢い動物。以前にもいつものように仕事をしていた際に飼育員を出し抜こうとした」と報道陣に説明した。ホワイトヘッドさんによると、カルタはフェンスに30分ほど上って、その後自分の囲いに戻って行ったという。

獣医は麻酔銃を準備していたが、使用されることはなかった。カルタは攻撃的な動物ではなく、いつも入園者からかなり離れたところにいるが、安全措置として動物園を閉鎖した。ホワイトヘッドさんは今回の件は徹底的に検証され、囲いの中の植物は取り除かれる可能性があるとした。

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