政治

連邦政府、来年度予算案を発表

【キャンベラ12日AAP】   連邦政府は12日夜、2009/10年度の予算案を発表した。

労働党が政権を握ってから今回で2度目となる予算案は、雇用支援及び就業機会を増やすこと、そして「国家経済の再構築」が主要目的とされている。昨年の予算案発表の段階で227億ドルの黒字だった国家財政も今回、576億ドルという記録的な赤字財政となった。政府は6年掛けてこれを黒字に戻す計画だとしている。

来年度予算案で勝ち組となったのは年金受給者で、待ち望んでいた年金増額が実現され、単身者で週32.49ドル、パートナーがいる人では週10.14ドルの増額となった。一方で、1952年以降に生まれた人々の年金受給開始年齢が67歳に引き上げられた。年金受給資格年齢は2017年から2023年までの間、6カ月ごとに引き上げられる予定。

その他にも、新しく子供ができた人で年収が15万ドル以下の人には、政府から18週間の有給育児休暇が2011年以降、与えられるようになる。

ウェイン・スワン連邦財相は、過去10年間における好景気の恩恵を受けてきた人たちは、特に今後、そのしわ寄せがくると警告。その一部として、単身者で年収7万4000ドル以上の人及び家族全体の年収が15万ドル以上の人々が加入するプライベート保険の掛け金に対する返金率を現行の30%から徐々に引き下げられることがある。

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