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ネットいじめ増加の傾向 「悲惨で残酷」

【キャンベラ1日AAP】   ラッド政権は1日、いじめに関する報告書を2つ発表し、携帯電話やインターネットを使ったいじめが増加しており、未報告件数が多いことがわかった。

ジュリア・ギラード連邦教育相は、国内124の学校に通う7000人の若者を対象に実施した今回の調査で、特にネットいじめの悲惨さ、残酷さ、脅迫性を強調した。「最も懸念されることは、多くの若者がネットいじめを報告しない理由が携帯電話やコンピューターを取り上げられることが嫌だからと答えたこと」とギラード氏。

オーストラリア・隠れたネットいじめ予防研究によると、4年生から9年生の4人に1人が数週間に1度いじめに遭っている。6人に1人が大人に分からないところでいじめに遭っていると回答した。約10%がテクノロジーを使用したいじめだった。研究では、陰のいじめに関する未報告件数が最も多いことはいじめに対する恥ずかしさや大人からの不適切な対応が原因であると考えられている。ネットいじめは中等学校で広まっており、9年生の約20%がネットいじめを経験した、あるいは参加したことがあると回答した。ギラード教育相は「教師や保護者は人間関係や社会的ないじめよりも身体的ないじめに対して介入する傾向が強い」とした。

別の報告書、ビハインド・ザ・シーンズではオーストラリアの学校で発生したネットいじめに関する多数の報告が行われている。あるケースでは、少女が復讐に友人の性的写真をオンライン上に掲載した。

これら2つの報告書は連邦政府に対し、2003年度のナショナル・セーフ・スクール・フレームワークを再検討するように求めている。

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