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エリート教師を成績の悪い学校へ配属 学業向上を目指す

【シドニー10日AAP】   ジュリア・ギラード連邦教育相は「スーパー教師」を学業が最低レベルの学校に配属することで、成績の向上を目指す抜本的な計画を発表した。

NSW州では10月、今まで高い実績を残してきた教師を対象にした教師職100人の応募を開始する。その後、そのほかの地域でも実施される予定。エリート教師は一般の教師よりも授業数が少ない上に給与が高い。ギラード氏は「国内には不利な状況に置かれている学校があり、今回の計画によって、最善の教師を最も必要としている学校へ配属することができる。教師にとっても生徒にとっても良いこと」と語った。

ベリティー・ファースNSW州教育相はこのエリート教師職は「教育改革」をもたらし、選ばれた教師はより良いキャリアを築いていくだろうとした。ファース氏は「エリート教師は、既存の教員チームに加わる。エリート教師も授業を教えるが、そのほかの教師の指導や学校の中でリーダ的責務を担うことから、負担軽減のために授業数が少ない」とした。

同計画はNSW州が7億2000万ドルを拠出して実施するスマーター・スクール・ナショナル・パートナーシップ・スキームの一環。そのうち7700万ドルを投資したコモンウェルスは各学校の成績を公表し、そのデータを検討する予定。ギラード氏とファース氏は、学校の成績に関するデータを公表することで、保護者が成績の悪い学校に子供を入学させなくなるのではないかという見方を否定した。ギラード氏は「情報の透明化は我々にとって学校への支援提供を可能にする。成績の悪い学校を挙げて辱めることが目的ではない。保護者に正確な情報を提供することが目的であり、保護者の選択は適切なものであるべき」と語った。

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