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「忘れられたオーストラリア人」に正式謝罪へ

【シドニー30日AAP】   豪政府はおよそ50万人の「忘れられたオーストラリア人」と呼ばれる国民に対して、正式な謝罪をすることを発表した。失われたオーストラリア人は、子供の時に養護施設に引き取られ、多くは虐待を受けたり放置されるなどの苦難を強いられた。

マクリン家族相は、「忘れられたオーストラリア人や児童移民の多くは、政府の施設や教会、養護施設などで肉体的・精神的・性的な虐待を受けた。政府はこれを認めて謝罪する声明を今年末までに発表する。彼らに対して許容できないレベル虐待と放置が行われたことについて、今こそ正式な謝罪をするべき」と述べた。

04年上院報告書によれば、20世紀中に少なくとも50万人の子供が、母子家庭や貧困、家庭崩壊などの理由から、500カ所の児童養護施設や里親家庭、その他の養護施設に引き取られた。調査によれば、多くの精神的・肉体的・性的な虐待が起きていて、多くの場合は事件性のある肉体的・性的な襲撃だったという。また、多くの児童が十分な食料や教育、医療を受けられない境遇に置かれていたことが判明した。

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