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タミフルが効かない耐性ウイルス発生

【パース11日AAP】   抗ウイルス剤「タミフル」が効かない新型インフルエンザの耐性ウイルスが、国内で確認された。

WA州保健局によれば、新型インフルエンザに感染した38歳の男性患者から耐性ウイルスが見つかったという。この男性は、免疫機能が弱く、初めのうちはタミフルが効いていたものの、その後ウイルスが体内で変異したとみられている。新型インフルエンザの耐性ウイルスは、海外ではこれまでに13例が報告されていたが、オーストラリア国内では初めて。

ウィランマンスリWA州保健局長は「耐性ウイルスが誰かに2次感染した証拠はなく、男性の家族や病院職員には感染していない。彼は多くの人とは接触はしていない。海外での例を見てみると、免疫機能の低下した人に耐性ウイルスが発生するのは珍しくない」と述べた。タミフルが効かないため、この男性は別の抗ウイルス剤を投与されているが、重体となっており集中治療を受けている。

「新型インフルエンザのワクチンが利用可能となれば、これが最善の予防策となるだろう。皆さんには、ワクチン接種について真剣に考えることを勧める」とウィラマンスリ保健局長。ワクチン接種が優先的に行われるのは、妊娠中期・後期の女性や、病的肥満者、アボリジニ、特殊学校に通う子供、医療第一線の職員だという。

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