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高額年金受給の元戦争捕虜に疑惑

【メルボルン3日AAP】   15歳の時に豪軍兵士として戦争捕虜となったと信じられてきた男性(83)が、実は戦争にも行っていなかったという疑惑が浮上している。このため豪政府は、この件について連邦警察に調査を要請した。

SA州在住のアーサー・レックス・クレイン氏は、1988年以来、最高水準の年金を受けてきており、オーストラリア戦争捕虜協会の会長も務めている。クレイン氏の主張によれば、15歳だった1942年に日本軍に捕らえられ、シンガポールのウートレム・ロード刑務所に投獄されたという。しかし、シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、クレイン氏が戦時中ずっとアデレードにいて、一度も軍隊に入ったことはないと報道している。クレイン氏は、過去について言及されると「偽りの人生を送るとは、私のことでなのでしょう?」とコメントしたという。

グリフィン退役軍人相は3日に声明を発表し、「私は個人的に、捕虜になりすます者にはうんざりしている。本物の退役軍人が受けるべき敬意への裏切りだ。退役軍人局は1日、この件について豪連邦警察に連絡した。しっかりと追及する必要がある。調査結果を心から待ち望んでいる」と述べた。

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