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服役囚トマト栽培で更生目指す NSW

【シドニー23日AAP】  NSW州北部のグラフトン刑務所で、服役囚約100人が昨年から導入されたトマト栽培プログラムの一環として、トマトの収穫や梱包作業に従事しているもようだ。これまでに約600キログラムのチェリートマトが実をつけているという。

 

同プログラムでは今後、一日当たり約500キログラムの収穫を見込んでおり、州内の刑務所の1万3200人の食事に利用される予定となっている。刑務所サービス産業のプレストン広報担当は、プログラムを通じて服役囚たちは実践に備えた技術を身に付けており、同時にTAFEで農業コースを履修している者もいると説明した。

 

また、グラフトンの教育サービスコーディネーターのフランシス氏は、服役囚の多くが過去に就労の経験がないとして、「このプログラムが出所後の就職に求められる、職場での振る舞い方などを学ぶ機会になる」と述べた。同プログラムは、中国への輸出用作物を栽培する地元の農家とも提携を結んでいる。

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