【ACT13日】 オーストラリア郵便は、2億3000万豪ドルの巨額損失を受け、過去12か月で2度目となる基本サービス料金の引き上げを進めている。
郵便サービスの利用が約90年ぶりの低水準に落ち込み、2025年度に2億3040万豪ドルの損失を計上したことを背景に、切手価格の値上げを申請した。オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)に提出された提案によると、基本郵便料金は2026年半ばから後半にかけて、現在の1.70豪ドルから1.85豪ドルへ引き上げられる見込み。一方、割引切手および季節のグリーティング切手は、それぞれ60セントと65セントの現行価格を維持する。
同社の声明によると、個人が投函する手紙は全体の3%未満で、大半は政府機関や企業から送られている。「オーストラリア郵便の郵便事業は構造的な縮小傾向にあり、2025年度(選挙関連を除く)の取扱量はさらに11.7%減少しました。現在の水準は1930年代後半以来の低さだ」と声明は述べている。
グループ最高経営責任者兼マネージングディレクターのポール・グラハム氏は、手紙利用の減少とサービス維持コストとの乖離を理由に、値上げは必要だと説明した。「顧客がデジタル手段へ移行する中で郵便物の取扱量は減少を続けている。郵便サービスを現在そして将来にわたり持続可能にする必要がある」と述べた。
同社は、値上げによる一般家庭への影響は年間で平均1豪ドル未満の追加負担にとどまるとしており、それでも経済協力開発機構(OECD)加盟38か国の中では、オーストラリアの切手価格は依然として低い水準にあると説明している。ACCCが前回基本料金の引き上げを承認したのは昨年6月で、その際は1.50豪ドルから1.70豪ドルへ値上げされた。
当時、ACCC委員のアンナ・ブレイキー氏は、消費者に追加負担が生じることは理解しているとしつつも、オーストラリア郵便が全国郵便サービスで損失を出している点を指摘した。「価格変更が特に社会的弱者に与える影響を重く受け止めている。そのため、現在年間50枚に制限されている割引切手の購入上限を引き上げるよう提言した」と述べた。
これを受け、オーストラリア郵便は割引切手の年間上限を75枚に引き上げた。
ソース:news.com.au – Australia Post proposes postage stamp price hike after $230m loss