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心臓医殺害犯、刑期を終え国外追放

【シド二―3日AAP】   約20年前にシドニーの富裕層が住む郊外で発生した、心臓医殺害事件で、刑期を終えたマレーシア人の犯人が釈放され、3日午後、シドニー発のマレーシア航空で母国へ帰国。国外追放となった。

この事件は1991年7月4日、シドニー北部モスマンで、心臓移植のパイオニアと言われた名医、ビクター・チャン氏が殺害されたもの。逮捕されたマレーシア人のフィリップ・チューン・ティー・リムとチュー・セン・アー・スン・リューの2人はそれぞれ最高24年と26年の懲役刑を受けた。今回釈放されたのはリムのほうで、2009年11月に最低18年の刑期を終えたことで仮釈放を申請していた。

リムは2日午後に出発する予定で、飛行機に搭乗したものの機材トラブルで拘置所に引き戻され、一夜を過ごした。

リムにはシドニーから警備員2人を含む4人が同行しているが、マレーシアに到着すると「一般人」として扱われ、監視も離れることになる。移民局はリムの永住権はオーストラリアを出国した段階で失効され、永久国外追放となるとした。

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