政治

フレーザー元首相が自由党を離党

【キャンベラ26日AAP】   マルコム・フレーザー元首相が昨年12月に自由党を離党していたことが明らかになった。背景には、アボット現党首との確執があるとみられている。

フレーザー氏は1975年から1983年まで首相として活躍した人物。同氏は離党の理由について、自由党はもはや「自由」な党ではなく保守的な政党に成り下がったと述べたと伝えられている。この発言には、ターンブル前党首が排出権取引制度を支持したことで党首の座を追われたことが背景にあるとみられる。また、アボット現党首について、党の方針に影響を与えすぎていたり、移民対策になると差別的発言をする嫌いがあることを友人に話していたとされている。

アボット現党首はフレーザー氏に関して、自由党が誇る素晴らしい首相だったとし、党首としても苦楽の時を乗り越えた経歴をたたえ、同氏を批判するようなことは何もないと述べた。また、最近のフレーザー氏の興味深い功績は、ラッド政権はホィットラム政権(労働党・1972-1975年)よりもひどいと明言したことだと話した。

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