生活

父を殺害された子の補償金請求を却下

【アデレード5日AAP】   父親を殺害された兄弟が、5万ドルの犯罪被害者補償金を請求する訴えを起こしていた件について、SA州最高裁は5日、現在政府から兄弟のために支給されている生活扶助金で十分であるとして兄弟の訴えを却下した。

兄弟の父であるロバート・アンダーソンさんは2005年、元恋人のビッキー・ブルック受刑囚とその恋人による放火で殺害された。ブルック受刑囚らは終身刑を受け、現在も刑務所にいる。事件当時、兄弟は9歳と10歳で、ブルック受刑囚が世話をしていた。兄弟は事件後、養育者らの下で生活しているが、州政府からの生活扶助金は養育者に支払われている。

この日の裁判で裁判長は、兄弟が18歳になるまで支払われる政府からの扶助金の合計額は、兄弟が要求している犯罪被害者助成金の最高支払額を大きく上回ることになるため、現在の支給金で十分だとし、扶助金支給が2重にされないよう法律は制定されていると述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら