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密入国を手配した男に実刑判決

【シドニー20日AAP】   オーストラリアへ難民を密入国させることを手伝ったとして、スリランカ生まれのパスメンドラ・プレンドレン被告(36)が、執行猶予なしの懲役5年6カ月の判決を受け、最低3年間は刑務所に収容される。

プレンドレン被告はオーストラリア人エージェントとして、2009年6月にマレーシアからタミル人20人を密入国させるように手配した。しかし、そのボートに194人が乗船することを知ったプレンドレン被告は、難民の安全性に懸念を覚え、怖くなって警察に通報した。その後、被告はオーストラリアへの不法入国を手配した容疑を認めた。

2009年6月26日、そのボートは穴や隙間から海水が入り込み、ひどい状態で発見された。借金を抱えていたプレンドレン被告は、その報酬を目当てに密入国を手配するエージェントになり、難民20人からそれぞれ2000米ドルを受け取ろうとした。判事は、密入国の際にプレンドレン被告が果たした役割は非常に重く、この判決が同じような人を増やさないための抑止力となるべきと語った。

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