【ACT10日】 イラン情勢が激化する中、中東に取り残されているオーストラリア人に対し、帰国の機会があればすぐに利用するよう首相が呼びかけた。
アンソニー・アルバニージー首相は9日、記者団に対し、これまでに約2600人のオーストラリア人が帰国したと説明した一方で、残る人々を帰国させるには「依然として大きな課題がある」と述べた。「中東には約11万5000人のオーストラリア人が滞在しており、そのうち約2万4000人がアラブ首長国連邦(UAE)にいる」と語った。その上で「もしオーストラリアに戻ろうとしていて、航空機の座席を提供されたなら、ぜひ利用してほしい」と呼びかけた。
オーストラリア政府の海外安全情報サイト、スマートトラベラーは、イラン、イスラエル、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、レバノン、バーレーンに対し「渡航中止」の警告を出している。
ペニー・ウォン外相は、一部の商業便がオーストラリアに向けて運航を再開し始めていると説明した。「昨夜、カタールのモハメド・ビン・アブドゥルラフマン・アルサーニー首相と話し、オーストラリア人への支援に感謝を伝えた。また安全状況を前提に、今後数日間は限定的な運航スケジュールを実施する予定だと確認した」と述べた。また、イスラエルでは国際空港から限定的ながら出国便の運航が始まっているという。さらにレバノンからの商業便は引き続き運航している。
一方で、クウェートなど一部の空港は依然として閉鎖されている。ウォン外相は「航空便がない地域のオーストラリア人にも移動手段を提供することに注力している。クウェートの空港は閉鎖されているため、リヤドまでバスで移動する手配を行った。今朝までに2台のバスが到着し、そこから商業便で帰国できるようになっている」と述べた。
また、中東で足止めされていたオーストラリア人の「圧倒的多数」はすでに地域を離れたと説明した。「それでもまだ多くのオーストラリア人が中東に残っており、本人や家族にとって難しい判断であることは理解している」としたうえで、「帰国を望む人には、今行動することを強く勧める」と呼びかけた。
現在、カタール航空のカタール発メルボルン行きの航空券は約2081豪ドル、エミレーツ航空のドバイ発シドニー行きは約1702豪ドルとなっている。ヴァージン・オーストラリアの広報担当者は、中東の安全状況とカタール領空の閉鎖により同社の運航も影響を受けていると説明した。また、カタール航空がカタール民間航空局から一時的な許可を受け、限定された空路で一部の便を運航する予定であることも明らかにした。
具体的には、3月9日のドーハ―パース便、3月10日のパース―ドーハ便、3月11日のドーハ―メルボルン便などが含まれるという。ヴァージン・オーストラリアは、必要に応じてオーストラリア国内の最終目的地までの移動手配を支援するとしている。
ソース:news.com.au – ‘Please take it’: Urgent plea to Australians stranded in Middle East
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