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ハーバーの魚にダイオキシン 警告無視

【シドニー3日AAP】   シドニー・ハーバー・ブリッジ西側にいる魚には、がんを発症させる毒性の高い化学物質が含有していることが懸念されているにもかかわらず、人々はその魚を摂取し続けている。

2005年12月、高レベルの有害なダイオキシンが数種類の魚から発見され、ハーバーでの商業用漁業が禁止された。ダイオキシンはホームブッシュ湾の工場から排出されていると考えられている。ダイオキシンは自然発生することもあり、多くの人がある程度の影響を受けているが、長期間にわたって高レベルのダイオキシンにさらされると、生殖機能や発達の問題、あるいはがんを誘発する可能性があるという。

ハーバー西側の海水の清浄度は2005年から改善されたといわれているが、州政府が実施した調査では、この地域で捕獲した魚を摂取しないように勧告されている。しかし、このガイドラインを無視する人は多い。シドニーで釣りをするセディギさんは、海外で捕獲されてオーストラリアに輸入される魚の中には国内で捕獲される魚よりも高レベルのダイオキシンが含まれているものもあると話す。ハーバー西側でよく釣りをするセディギさんは、釣った魚の種類によっては食べることに全く抵抗がないと語った。

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